「実験思考」を読んでみて
Kindleで0円だったので光本 勇介さんの著作「実験思考」読みました。
読む前はどういう人かも知らなかったのですが光本さんの数々の起業の物語や、生い立ちについても書かれており面白く読めました。
”実験思考で生きればこんなに楽しい時代はありません。変化の時代だからこそ、実験する人にとっては絶好のチャンス。失敗すら成功へのひとつのプロセスに過ぎません。”
”ぼくはずっと「起業のネタ帳」を書いています。クライアントと打ち合わせしながらも「こういう市場ならここ絶対需要あるじゃん」と思ってネタ帳に書く、ということが習慣になっていました。”
”やって失敗するのは、問題ない。やらずに後悔することの100倍いい。しかも、失敗から得られるものは成功から得られるものよりも多い。とにかくやっちゃった方がいい。”
常にアンテナを張っていて起業のネタになりそうなことはメモを取り1軍から3軍まで分ける。
そしてその中から世の中に求められそうなものをサービスとして作っていく。
事業をすることを社会実験と捉えれば、失敗した場合でも学べることは多く、確実に成功を狙うよりも楽しみながら何度も何個も進めていけると思います。
「CASH」「STORES.jp」等いくつもサービスを世の中にだしており、どれも面白いサービスです。
本の前半で「ブラケット」という会社を起業し、カーシェアリングサービスを日本で最初に始めたと書かれています。
5000人に対して「車を持っている人に、車に乗っていないときにお金がもらえるのなら、あなたの車を貸してもいいと思いますか?」と聞いたら、約20%が貸してもいいと答えたそうです。
だから「イケる」と判断したそうですが、結果的に「早すぎた」そうです。
世の中にある不満を見つけてそれを解消するサービスを世の中に提案していく姿勢はすごいと思います。がご本人も言っているように「事業は本当にタイミングが重要」とのこと。
時代がついてきていないサービスはどんなに良くても盛り上がらないとのこと。
今ではAirbnbやカーシェアリングのサービスに対して不信感や、怪しいといったイメージを持つ人は少ないと思いますが、10年以上前だとまだまだ信じられない人の方が多かったと思います。
”「ズレが限界に達しそうな業界」を探す。各業界にはビッグプレイヤーがいます。どの業界にも「大手」という存在があり、業界のビッグプレイヤーは今年突然トップの地位を築いたわけではわりません。当たり前ですが5-10年前からその事業をずっと展開してきてようやくトップの地位を築いたわけ。ということは「5-10年前の事業をずっと展開している」ということ”
オンラインの旅行代理店は1.5兆円ほど売上があるそうですが、どちらも今お金があって旅行をしたい人をターゲットとしてますが、今はお金が無いけど予約したい、そして後払いで旅行に行きたい人も必ずいると判断して後払いの旅行予約アプリ「TRAVEL now」を作っています。
この本を読むまではこのサービスについて知らなかったのですが確かに今はお金が無いけど旅行に行きたい人もいるよなーと思いました。これまでは旅行はお金があって余裕があるから行くか、計画へ向けてお金を貯めて予約するのが当たり前と思っていました。
0円で読みましたがとても面白かったです。
この本の値段自体も読んだ後に読者が決めて良い方式となっています。
内容も本の作り方も本当に面白いなと思いました
「TRAVEL now」
光本勇介さんのインタビュー記事。