【読書感想】糸井重里 インターネット的

先日ほぼ日の紹介をしましたが糸井重里さんの書いた『インターネット的』を読み終わりました。

 

『インターネット的』

 

糸井重里さんの本は初めて読んだのですが優しい文章で読んでいて気持ちが良いです。スイスイと読めます。

驚くのはこの本が2001年に書かれているということです。

まだ今の様にインターネットが普及していなかった当時、インターネットとはこういうもの、インターネットのおかげでこういう風に世の中が変わっていくと書かれているのですが驚くほどその通りになっています。

 

 

インターネット的でキーとなるのは

 

  • リンク

 

  • シェア

 

  • フラット

 

と挙げられているのですがその通りですよね。

 

 

リンク

みんなが自由に発信も受信もできるので必要なものとも必要なと人もつながれる。全く関係ない事柄、情報がつながってなんらかの連鎖が起きることもある。

 

シェア

独占していても意味がないし情報もなにもかも公開している企業、会社に有益なものが集まってより有益なものがあつまるので、楽しいこと、良いものはみんなにおすそわけ感覚でシェアして楽しむ。クックパッドなどのレシピサイトだったりなんでも必要な情報はもうすでに誰かがシェアしてますした大体のものはは無料で手に入りますね。

 

 

フラット

インターネットの世界では肩書が存在しない、匿名でのやりとりができるのでみんなフラットな立場でやり取りをできると。そうですね。

 

 

 

  一部引用

”考えたこと、やってみたいことを惜しみなく出し続ける。枯渇するのではないかとか、後でもっといい使い道があるとかを考えずに出して出して出し尽くして枯れたらそれでしかたない。

たくさん出す人、いっぱいサービスする人のところにいい情報があつまってくるのですから、みんなによろこんでもらうことを完成形など待たずにひっきりなしに提供していくことが良い情報を集める方法でもあるのですね。”

 

 

 

 

ひと昔まえはたしかに情報はなるべく隠すことが勝つための手段というか定石でしたが現在は悪いことをかくしてもばれますし、情報は一瞬で広まるので良い情報を提供できる人や企業に人も信頼も集まりますよね。そして結果的にお金も集まっている気がします。

 

でも逆に何かものを選択するとき、何かを買うときはまずググってレビューの高いものばかり選びますよね。情報がほんとに正しいのかはわからないし、だれかに操作されている可能性もないとは言えませんが。誰でも発信できるのでネットの情報は割と自分に都合の良いように操作されているとは思います。まあそれは仕方ないですね。何を信じるか誰を信じるかは自分で決めましょう。

 

 

 一部引用

トライアンドエラーの多産系。早く何度も試すこと。これができれば何かを作る時の精度も速度もぐんとあがります。

「インターネット的」な時代は恐れず早く試すことが大事です。やりたければやる。選びたいものがあったらもっといいものを待つよりもすぐにやるというのがインターネット的ではないか。

 

この時代、物事の移り変わりが早いですからね。すぐ行動をしないと置いていかれます。また物理的にものをつくるのと比べてインターネットのサービスはあまりお金も時間もかかりません。

試作品を出して結果を見て改良してというPDCAのサイクルが高速で回せます。

Youtubeがここまで流行るとはだれも予想しなかったですし仕事としてYoutuberと呼ばれるものが生まれるとも10年前には想像もできませんでした。

彼らも面白そうだと思ったものに人よりも早く飛びついて愚直に続けてきた結果だと思います。

 

 

面白かったのでまた読もうとおもいます。

 

『インターネット的』