西田文郎 かもの法則

過去は変えられない。そして未来もなかなか変えられない。なぜなら僕たちの脳は過去の延長線上に未来を作る仕組みになっているから。

 

僕たちの脳の中には常に「できるかも」「やれるかも」「幸せになれるかも」といったかもが飛んでいます。「かも」には2種類あり、肯定的な「かも」と否定的な「かも」がいます。

 

なので肯定的な「かも」、望むような未来をつくってくれる「かも」をたくさん見つけましょうという内容です。

 

筆者が言うにはポジティブシンキング、ネガティブシンキングといった思考が問題なのではなく思考の前の段階にある「かも」が人生を変えるカギを握っていると。

なので否定的な「「かも」を肯定的な「かも」に置き換える。それだけで間違いなく未来が変わってきます。

なぜなら、かもの法則をうまく利用すれば自分の心を自由にコントロールできるようになるから。自分の心はいくら変えようとしても、なかなか変わってくれません。でも、人の脳を外から変えるのは意外と簡単。同じ脳を繰り返し脳にインプットする。それだけ。

マインドコントロールと同じ手法です。

 

他人を守ろうとすれば肯定的な「かも」が飛ぶ。

人のこころは不思議なもので自分をまもろうとすれば否定的なかもがやってくるのに他の誰かを守ろうとすると肯定的なかもがやってくる。

 

エネルギーは大きく分類すると次の5つに分けられる。

①不満、反発のエネルギー

②願望、欲のエネルギー

③好き、得意のエネルギー

④負けず嫌いのエネルギー

⑤感謝、使命感のエネルギー

 

エネルギーは順番に大きくなる。⑤が一番大きい。

かもを飛ばすエネルギーは心。

自分の心をコントロールして望むように操ること。自分が望むような人生にしたいなら、それが絶対必要。

何かやろうと思ってもなかなか実行できないのは、もともと行動力が無いからではない。できないかも、ダメかもという予感が実行力を奪っている。

 

「できるかも。

うまくいくかも。

成功するかも。」

 

こういったかもには人の心をわくわくさせるものがあります。

人を行動的にさせるのはこの未来に対するワクワク感です。「できるかも」という予感は「どうしたらできるか」を脳に問いかけます。「成功するかも」という予感は「どうしたら成功するか」を脳に問いかけます。「ダメかも」という予感はあきらめる理由を脳に問い続けてしまいます。

 

 

脳の回路というものはどんな回路であれ使えば使うほど優秀になりその実行機能が高まります。つまり才能や能力は実行によって新しく生み出されます。だから努力せずに成功しようなどと思ってはいけません。

 

「人生の師」は自分の未来のイメージであり僕たちの脳に埋め込まれた「肯定的なかも」です。なので絶対に人生の師を見つけるべき。

 

ただし、人生の師をみつけるには他人に共感し、感動する素直さと自分よりすぐれた人の存在に気付く謙虚さがなければなりません。

自分に師がないという人は間違いなく素直さと謙虚さが欠けています。

 

 

 

不満のあるものは感謝せよ。不満は感謝に追いつけない。

不安のあるものは愛を持て。不安は愛に追いつけない。

悩みのあるものは行動せよ。悩みは行動に追いつけない。